OPSランキング(NPB 190824時点)
こんばんは、とらです。
夏の甲子園も終わり、プロ野球も終盤戦ですね。
前回、セイバーメトリクスによく使われる指標をまとめてみたのですが、
今回はNPBの2019年シーズンの成績(8/24時点)を用いて、OPS(On-base Plus Slugging)を見てみようと思います。
おさらい
OPS(オプス)とは、On-base Plus Sluggingの略で、出塁率+長打率で計算される指標でした。
得点への貢献に関しては、打率よりも相関があるとされている指標です。
ちなみに2018年シーズンの各リーグTOP5は以下の選手です。
【パ・リーグ】2018年シーズンOPSランキング
順位 | 選手名 | OPS(長打率+出塁率) |
---|---|---|
1位 | 柳田 悠岐 | 1.092(0.661+0.431) |
2位 | 山川 穂高 | 0.986(0.590+0.396) |
3位 | 吉田 正尚 | 0.956(0.553+0.403) |
4位 | 秋山 翔吾 | 0.937(0.534+0.403) |
5位 | 浅村 栄斗 | 0.910(0.527+0.383) |
掲載していないですが、二塁打・三塁打はL秋山が最も多く、次いでH柳田です。
H柳田はそれに加えて本塁打が多いことが影響してそうです。
あと、H柳田のみ試合数が130試合なので、打席数が50~100程度少ないのも影響してそうです。
【セ・リーグ】2018年シーズンOPSランキング
順位 | 選手名 | OPS(長打率+出塁率) |
---|---|---|
1位 | 丸 佳浩 | 1.095(0.627+0.468) |
2位 | 鈴木 誠也 | 1.056(0.618+0.438) |
3位 | 山田 哲人 | 1.014(0.582+0.432) |
4位 | ソト | 1.008(0.644+0.364) |
5位 | 筒香 嘉智 | 0.989(0.596+0.393) |
こちらは上位4名がOPS1を超える結果となりました。
上位3名は出塁率がパ・リーグTOPのH柳田よりも高いのが特徴です。
掲載していないですが、3選手とも四球の数が多いです。
特に、TOPのC丸は四球130個という多さで、敬遠(故意四球)も合わせると138個です。
H柳田は四球62・敬遠4なので、倍以上です。C丸の選球眼の良さ(?)が目立ちます。
2019年シーズンのOPSは?
では、早速2019年シーズンの途中結果です。
【パ・リーグ】2019年シーズンOPSランキング
順位 | 選手名 | OPS(長打率+出塁率) |
---|---|---|
1位 | 吉田 正尚 | 0.965(0.545+0.420) |
2位 | 森 友哉 | 0.960(0.542+0.418) |
3位 | ブラッシュ | 0.911(0.518+0.393) |
4位 | デスパイネ | 0.908(0.538+0.370) |
5位 | 山川 穂高 | 0.908(0.541+0.367) |
少々顔ぶれが変わりましたが、L森もHデスパイネも2018年のTOP10には入っていました。
今シーズン、首位打者を狙うL森が2位につけています。
そして、TOPのB吉田は特徴が2つあります。
1つめは、三振が少ないこと。
両リーグのTOP5の平均三振数は97.7個ですが、B吉田はここまで58個です。
2つめは、敬遠数が12個と最も多いこと。両リーグTOP。
ちなみに2018年シーズンも10個で両リーグTOPでした。
チーム内で突出して危険なバッターということでしょうか。
3位にブラッシュがランクインしています。楽天は良い買い物ができたということですかね。
【セ・リーグ】2019年シーズンOPSランキング
順位 | 選手名 | OPS(長打率+出塁率) |
---|---|---|
1位 | 鈴木 誠也 | 1.041(0.585+0.456) |
2位 | 山田 哲人 | 0.990(0.574+0.416) |
3位 | 坂本 勇人 | 0.941(0.557+0.384) |
4位 | 丸 佳浩 | 0.912(0.513+0.399) |
5位 | 筒香 嘉智 | 0.904(0.514+0.390) |
続いて、セ・リーグです。
こちらも今シーズン好調のG坂本が入っていますね。(2018年もTOP10内)
C鈴木、今年もOPS1を超えており、神ってます。
C鈴木の特徴もB吉田と同様に三振数が少ないです(74個)。
今のところ、三振数が少ないバッターが両リーグとも1位ですね。
また、余談ですがTOP5選手の盗塁数が大きく異なります。
パ・リーグTOP5平均盗塁数:12.4個(最多:Y山田28個、最小:DB筒香0個)
セ・リーグTOP5平均盗塁数:2.2個(最多:B吉田5個、最小:L山川0個)
セ・リーグは、打って走れる好打者が多い感じですね。
走力に関しては、また別の回で。
まとめ
OPSについて、2019年の途中段階のデータを見てみました。
昨年と同様の顔ぶれとなりましたが、C鈴木はOPS1を超えており、このまま維持できるかが楽しみです。
また、B吉田・C鈴木は20台半ばの若い2人は来シーズン以降も非常に楽しみです。
野球のデータをこんなにしっかり見たのは初めてな気もします。
これ見ながらお酒飲めますね(笑)
データ参照元:日本野球機構